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【パラレルワークとは?】副業との違いや始め方などをわかりやすく解説!

【はじめに】
新型コロナウイルスの影響もあり、ご自身の働き方を経済的、スキルセットを考えて、キャリアを見つめ直す人が増えてきています。
そこで、今回は「複業」とも訳される「パラレルワーク」についてご紹介をいたします。
近年、「副業」や「内職」などが多く検索されており、本業以外のお仕事に対する意識が強まってきていると感じます。
収入面や自身の転職などを考えた際、本業以外のお仕事にどのように取り組むべきか、悩まれている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、「そもそもパラレルワークとは?」の基本的な部分から「パラレルワークの始め方」などの応用した部分までご紹介をします。
パラレルワークを始めたい方や、新しい働き方を模索している方はぜひ参考にしていただければと思います。

【そもそもパラレルワークとは?】

そもそも、「パラレル」とは、英語で「並行」を意味する言葉です。つまり、簡単に言えばパラレルワークとは「複数の仕事を並行して行うこと」となります。
類似する言葉である「パラレルキャリア」のWikipediaには、定義として以下のように記載されています。

”パラレルキャリアとは、ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱しているこれからの社会での生き方のひとつ。現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指す。”

ここにもあるように、パラレルワークは必ずしも経済活動である必要はなく、非営利の活動も含みます。

◎「複業(パラレルワーク)」と「副業」の違いは?
日本語では「複業」と訳されることが多くあります。「『副業』との間違いでは?」と指摘されることもしばしばですが、これは間違いではなく、両者の間には明確な違いがあります。
二つに共通する点は、「複数の仕事を同時に行うこと」ですが、大きな違いは「メインとサブを使い分けているかどうか」です。

・副業→メインの本業をする傍らで、サブの仕事も持つ働き方
・複業→複数の仕事を行い、全てを本業としてコミットする働き方

近年は「複業」の概念も少しずつ広がりつつあり、複数の仕事を同時並行でこなす「パラレルワーカー」が増えてきています。
では、日本ではどれくらいの方々がパラレルワーカーとして働いているのでしょうか。

◎日本にはどのくらいパラレルワーカーがいるの?
インターネット接続サービスの「So-net(ソネット)」が全国の20〜50代の2,500名を対象に行った調査によれば、5人に1人は複業をしているとのことでした。
この調査結果を聞いて、想像以上に多いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、同調査では、副業をしている理由についてもアンケートを行なっています。
トップにランクインをしていた理由に、「収入UP」や「好きなことをしたい」、「得意なスキルを活かすことができるから」といったものがありました。
新型コロナウイルスの影響で収入UPの意識が生まれたことから、皆さんの周りにもパラレルワークを始めた方もいるかもしれませんね。

《調査概要》
・調査タイトル :「パラレルワークに関する実態調査」
・対象者    :全国20代~50代男女2,500人 ※主婦や学生を除く有職者
・調査期間   :2019年4月26日~5月7日
・調査方法   :インターネット調査

【どんな人がパラレルワークに向いているの?】

カフェで働くパラレルワーカー

では、どのような人がパラレルワークに向いているのでしょうか。
たくさんの要素が挙げられますが、主に以下の項目が多く当てはまります。

・専門性の高いスキルを持っていること
・勤務先の柔軟性が高いこと
・自主的に活動することができること
・管理をされなくても結果を出せること

スキルに関しては、パラレルワーク導入当初の大切な要素の一つになります。
記事の後半部分でも解説をしておりますが、パラレルワークには専門性の高い職種が多くあり、その分求められるスキルも高いものもあります。
また、会社や団体に所属しながら活動をするのであれば、就業時間や場所に関する柔軟性も大切です。
「定時の間は必ず出社」などの規則がある場合、なかなか自由に他の仕事に取り組むことはできないため、始めるには環境づくりも必要になります。
そして、最も大切な条件は「自主性」です。パラレルワーカーは個人事業主のような形になる場合があります。
収入や案件がなくても、全ての責任は自分にあるので、自分へのマネジメントを行う必要があるということは忘れてはいけません。
そうした意味で、他者から管理をされなくても結果を出すことができる人が、パラレルワークに向いている人かもしれません。

【パラレルワークのメリット・デメリット】
ここまで、パラレルワークについての概要を説明しましたが、実際のメリットやデメリット・注意点をご紹介をします。
まず、大きなメリットは下記の3点です。
・収入が増える
・スキルが身に付くことで、キャリアアップに役立つ
・好きなことを仕事にできる

複数の仕事を掛け持つため、収入が増えることは大きなメリットです。
ただし、この後の「デメリット」でもご説明をしますが、これは諸刃の剣でもあります。収入源が増えればその分管理も大変になりますので、税務関係のデメリットが発生することは忘れてはいけません。
スキル面でのメリットは、複業での経験が転職活動やキャリアアップに役立つことです。
「副業」でも同じことが言えますが、本業ではできないタスクの中で得るスキルは後々自分のキャリアアップに大きな影響を与えるかもしれません。
仕事は必ずしも好きなことができるとは限りませんが、好きなことで働ければそれに越したことはありません。
複業は好きな仕事を自分で選ぶことができるので、いわば「好きなことを仕事にする予行練習」のような要素があるかもしれません。
こうした面で、複業は収入・スキルの点で大きなメリットを与えるものだと言えます。

続いてパラレルワークに付随するデメリットについてご紹介します。
・税務関係の手続きが難しい
・情報関係の管理が難しい

明確な定義づけは難しいのですが、複業をする際には収入や情報の管理が難しくなります。
複数の収入源が発生するため、一般的な会社員の方々が行う年末調整の他に手続きの義務が発生します。
事業所得が20万円以上あった場合や、株式や不動産などからの収入がある場合は確定申告が必要になりますので、気をつけてくださいね。
また、複業は個人で行うものが多いため、顧客情報の管理には気をつけなくてはいけません。
普段は会社で管理するケースがほとんどでセキュリティも会社が行うため、こうした問題は発生しにくいものですが、個人でお仕事をする際はPCに専用のソフトを入れるなどの対策をする必要があるかもしれません。

【パラレルワークのはじめ方】

パラレルワークの始め方

ここまでパラレルワーク魅力や注意点などを一通りお伝えしてきましたが、「パラレルワークを始めたい!」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、「パラレルワークの始め方」をテーマに必要な知識をご紹介いたします。

◎パラレルワークのはじめ方
パラレルワークには様々なはじめ方がありますが、自分の置かれている環境や職場の柔軟性によってケースが変わります。
まずは自分がどのような働き方をしたいのか、自分はどのような職場環境にいるのか、などを考えてみてはいかがでしょうか?

《一つの会社に勤めながら「副業」的に仕事を始める場合》
副業とも絡む話ではありますが、会社に勤めながらパラレルワークを始める場合、個人で受託できる仕事がおすすめです。
なぜなら、チームを組んで始める仕事はコミュニケーションコストや作業時間などが限定的になるため、所属先の柔軟性によっては弊害が出てしまうこともあるからです。
個人でできる仕事であれば平日の仕事終わりや土日など、自分のタイミングで働くことができるので、まずはこうした働き方ができるようなスキルを身につけましょう。

《団体などには所属せず、個人として活動をする場合》
個人として活動をする場合、複数の企業や団体と業務委託契約でコミットをしたり、あるいはそれと合わせて自分の団体運営などをすることもあるでしょう。
こうした場合は、スケジュールや情報の管理なども完全に個人の裁量に任せられます。
大きな仕事を少しずつこなすのか、それとも小さな仕事を多く請け負うのか、バランスは個人それぞれですが、得られる経験や収入から逆算してポートフォリオを決めるのがいいかもしれません。

◎どういった職種がパラレルワークに向いている?
結論から言えば、始めやすい職種は下記の通りです。
どれも専門的なスキルが必要になる職種ではありますが、複業は個人の能力で働くため、こうしたスキルが求められることは当然かもしれません。

ex.)動画編集、エンジニア、マーケティング、デザイナー、ライターなど…
ただ、専門的なスキルがなくても複業を始めることはできます。
前述の通り、まずは自分のスキルや職場環境などから逆算をして、できることから始めてみましょう。

【さいごに】
今回はパラレルワークについてご紹介をしました。
新型コロナウイルスの影響もあり、働き方を見直す人も増えてきている中、パラレルワークは大きな選択肢の一つになります。
まずは自分のスキルや環境を見つめ直し、自分にあった働き方を見つけてください。