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【キャリアコンサルタントとは?】探し方や活用方法などを求職者目線でご紹介!

【はじめに】
皆さんは「キャリアコンサルタント」という職業をご存知ですか。
新型コロナウイルスの流行などで、転職をご検討されていたり、ご自身のキャリアを考え直した方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
日本には、就職やキャリアに関しての相談をすることができる「キャリアコンサルタント」と呼ばれる方々がいます。
今回の記事では「そもそもキャリアコンサルタントとは?」から、求職者としての活用方法などについてもご紹介いたします。
自分のキャリアについて、誰かに相談したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

【キャリアコンサルタントとは?】

キャリアコンサルタントとは?

☆そもそもキャリアコンサルタントとは?
”「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。”
(平成27年9月改正:職業能力開発促進法 第二条第5項)

実はキャリアコンサルタントは一般的に使用される名称ではなく、国家資格です。従来、民間資格として普及していた「キャリアコンサルティング」ですが、守秘義務や信用失墜行為の禁止義務が課される必要があります。
そういった背景もあり、2016年から国家資格になっています。日本には2020年12月末時点で54,534人のキャリアコンサルタントがおり、それぞれの得意とする分野で活動をしています。
業務としては、主に在勤者や就労希望者を対象に職業の選択や、職業能力の開発及び向上に関する相談を行うものがあります。
企業内でスキルアップを目指す在勤者にアドバイスをしたり、学校で学生の進路について相談に乗るコンサルタントもいます。また、独立をして幅広い方々の相談に乗るコンサルタントもおり、キャリアコンサルタントは様々な場所で活動しています。

厚生労働省は、キャリアコンサルティングで期待される効果として、下記のように記しています。
・自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになること。
・組織内では、自身の潜在的なキャリアのニーズに気づき、仕事や能力開発の機会などを通して視野を広げ、自身のキャリア形成を考えていくこと。

しかし、キャリアコンサルタントがする仕事は、あくまで”コンサルティング”なので、自身のキャリアを最後に選択するのは自分ということを忘れてはいけません。皆さんが転職やキャリアアップをお考えの際は、キャリアコンサルタントを将来の選択肢を増やす目的で活用してみてはいかがでしょうか。

【どういったコンサルティングをしてもらえるのか?】
キャリアコンサルタントは企業や学校にいることや、独立して事務所を構えているケースが多くあります。まずは「自分がどのようなことを相談したいと考えているのか」、「自分だけでは解決できないポイントは何か」などを考えて、受けるコンサルティングを絞ってみてはいかがでしょうか。

☆カウンセリング
・資格取得についての相談
・自己分析を促すカウンセリング(本当にやりたい仕事を探す、適職探しなど…)
・仕事理解に関する相談(現在の業界、会社に関する知識面のインプットや職務の理解を促すカウンセリングなど…)

☆セカンドキャリアなどに関するアドバイザリング
・履歴書や面接に関するアドバイス
・転職の相談

☆キャリア啓発の講義の実施
・キャリアコンサルタント養成講座の実施
・キャリアに関するイベントの登壇など…

【キャリアコンサルタントになるには?】
では、どのようにすればキャリアコンサルタントになることができるのでしょうか。
キャリアコンサルタントは国家資格であるため、試験を取るための勉強が必要です。具体的に、資格を獲得するまでのフローは以下の3つと言われています。

⑴養成講習を受講する
⑵キャリアコンサルタント試験を受験
⑶試験合格者を対象に登録

いきなり試験を受験して、技能検定(下記で説明)に合格することは困難であるため、まずは養成講習から始めることが無難とされています。
また、資格を取るために必要なフローは上記の3つですが、独立をしたり、キャリアコンサルティングのみで生計を立てるにはさらに経験や試験の合格が必要になります。
資格取得後に実務経験を長く積み、その後技能検定に合格する必要があり、一人前のコンサルタントになるにはかなりの努力が求められると言えます。

【キャリアコンサルタントを活用するには?】

キャリアコンサルタントにはどのような相談をすれば良いのか?

では、どのようなシチュエーションでキャリアコンサルタントを活用することができるのでしょうか。立場ごとに分けてまとめてみました。

・学生の場合…
「自分がどのような職業に向いているかわからない」「就職活動が上手くいかない」

・求職者や転職を考えている人の場合…
「自分の適職がわからない」「転職の際の資格を取りたいが、何から始めたら良いかわからない」

・在勤者の場合…
「今よりもスキルアップしたい」「社内でのタイトルをあげたいが、何から始めたら良いかわからない」

☆どのようにキャリアコンサルタントを探せば良いのか?
では、どのようにキャリアコンサルタントを見つけることができるのでしょうか。キャリアコンサルタントに相談するまでの方法は主に二つあります。(知り合いなどの紹介は除いて)

①キャリアコンサルタントを雇っている企業や学校などに行く
②「キャリアコンサルタント検索システム」を利用する

まず一つ目はキャリアコンサルタントの活動場所から探す方法です。前述の通り、キャリアコンサルタントは学校や企業の中にいるケースが多いので、そうした場所から探すことが最も簡単な方法です。具体的に学校や企業以外でキャリアコンサルタントの活動場所は以下の通りです。

自治体やNPOなどが運営している相談場所もあるので、まずは自分の住んでいる/働いている地域で探すことから始めてみてはいかがでしょうか。
◎公的職業紹介機関および付属施設・機関、およびそれに準ずる施設
→ハローワーク、ジョブカフェ、早期就職支援センター、高齢者就職支援センター、主婦の再就職を支援する施設など

◎公共職業能力開発施設
→職業能力開発促進センター、職業能力開発校

◎ニート、ひきこもり、不登校者の支援を行なっている団体等
→地域若者サポートステーション

◎各地のこれらを支援するNPO法人や任意団体

二つ目の手段は「キャリアコンサルタント検索システム」です。
▼キャリアコンサルタントWebサイト|キャリコンリサーチ

https://careerconsultant.mhlw.go.jp/n/career_search.html

このサイトは、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が運営する検索システムで、地域や相談内容、所有している資格などの幅広い項目から自分にあったコンサルタントを見つけることができます。
キャリアコンサルタントは国家資格であるため、こうした情報が公開されている点で安心することができますね。
自分の所属する会社にキャリアコンサルティングの制度がない場合などは、こうしたサイトなども利用してみてはいかがでしょうか。

【さいごに】
今回の記事ではキャリアコンサルタントの概要と活用の方法についてご紹介いたしました。
新型コロナウイルスの影響もあり、自身のキャリアや働き方を見直す方も増えているのではないでしょうか。
キャリアについては自分だけでは解決できない問題や、わからないことがたくさんあると思います。
そうした問題に直面した時、知識のインプットだけでなく、自分の考えていることのアウトプットのためにもキャリアコンサルタントを活用してみてはいかがでしょうか。