2020.09.24
失業保険ってどんな保険?ものづくりの街・新潟県三条市で申請するには?
会社を退職したとき、次の仕事が決まるまで国から支給される、失業保険。正式には「雇用保険」といい、会社に務めている期間、給料から保険料が天引きされる、公的保険制度の一つです。そして、受け取れる失業手当(失業保険)は、雇用保険の加入期間、年齢や給料、退職の理由などにより、一人ひとり異なるのです。今回は、失業保険を申請するにはどうすればいいか、失業保険の説明や受給するまでの流れ、自己都合での退職や倒産や解雇などで離職することになった場合などの違いについてもお伝えします。「ものづくりの街」として知られている新潟県三条市管轄のハローワークの情報もご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
失業保険ってどんな保険?
まずは「失業保険」についてご紹介していきます。会社に所属していると、毎月お給料から「雇用保険」が天引きされていますよね。その雇用保険は、政府が管轄している強制保険制度で、加入者は退職したときや失業した場合に、「失業手当(基本手当)」を受給することができるのです。雇用保険の大きな目的は失業者の生活や雇用の安定を図るために必要な給付を行うこと。失業した人が安定した生活を送りながら、早めに再就職できるため経済的な支援として給付されています。
労働者の生活及び雇用の安定と就職の促進のために、失業された方や教育訓練を受けられる方等に対して、失業等給付を支給します。また、失業の予防、雇用状態の是正及び雇用機会の増大、労働者の能力の開発及び向上その他労働者の福祉の増進等をはかるための二事業を行っています。
雇用保険制度|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouhoken/index_00003.html
しかし、失業した人や離職者全員が給付できるものではありません。失業保険の失業手当(基本手当)を受給するには、労働する意思があり、職業相談・職業紹介を受けて求職活動を行うなど、ハローワークが定義している“失業”の状態であることが前提となります。
失業の認定|雇用保険の具体的な手続き|ハローワーク
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_procedure.html
そのため、働く意思が無い方や、病気やけが、結婚・妊娠・出産・育児のためなどですぐ就職できない状態や、定年などで退職し、しばらく休養しようと思っている場合などは、失業手当を受けとることができませんので覚えておきましょう。
失業保険を受給するには
失業保険の受給開始日は、会社都合や自己都合などの退職理由によって変わります。自己都合で退職された場合などの「一般離職者」は、離職票の提出と求職申込みを行った日から通算7日間の待機期間満了後、3か月間(または2か月間)は失業手当は支給されません。失業手当が受け取れる雇用保険の条件も、「離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間(賃金支払いの基礎日数が11日以上ある月を1か月として数える)が通算して12カ月以上あること」となっています。
次に、自己都合による退職のなかでも、自分の意思に反するような正当な理由がある場合は「特定理由離職者」となります。「特定理由離職者」は、労働契約の更新を希望したが認められずに離職をした人や、介護などの家庭事情の急変によって離職した人、特定の理由で、通勤することが困難になり離職した人、企業の理由により希望退職者の募集に応じて離職した人などが挙げられます。失業保険が受け取れる条件としては、「離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6カ月以上あること」となっており、失業手当の申請手続きから7日間の待機期間後、失業状態と認定されたのち、失業手当の支給が開始されます。
そして、倒産や解雇などの会社都合で離職した「特定受給資格者」の場合も、失業手当の申請手続きから7日間の待機期間後、失業手当の支給開始となります。また、「離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6カ月以上あること」が条件となります。
「一般離職者」も「特定理由離職者」も「特定受給資格者」も、雇用保険に加入していた期間に応じての支給になるので、ハローワークのサイトで確認してみましょう。
基本手当の所定給付日数|ハローワーク
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html
失業保険はどこに申請してどう受け取れる?
失業保険(失業手当)は、管轄のハローワークへ申請する必要があります。新潟県三条市の場合、「ハローワーク三条」となります。
ハローワーク三条
https://jsite.mhlw.go.jp/niigata-hellowork/list/sanjo.html
住所:〒955‐0053 新潟県三条市北入蔵1‐3‐10
※JR信越線「東三条」駅から徒歩で約10分ほど
営業日:月曜日から金曜日
営業時間:8時30分から17時15分
休み:土曜、日曜、祝日、年末年始(12/29~1/3)
また、失業保険(失業手当)を受給するまでの流れを簡単にご紹介します。
① 申請に必要な書類を準備する
雇用保険被保険者離職票-1,2、個人番号確認書類(マイナンバーカードorマイナンバーが確認できる書類+身元確認書類)、身分証明書、証明写真(縦3cm×横2.5cm)2枚、本人の印鑑、本人名義の預金通帳またはキャッシュカードなど。
② 管轄のハローワークで失業手当の申請を行う
求職の申し込みを行う、離職票など用意した必要書類を提出する、雇用保険説明会の日時を決める。
③ 雇用保険受給者説明会へ参加する
失業手当を受給する人を対象とした「雇用保険受給者説明会」へ参加。受講すると、受給に必要な「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」を受けとることができ、「失業認定日」が決まる。
④ 失業認定日に求職活動の報告を行う
失業認定日にハローワークへ失業認定申告書を提出し、失業の認定を受ける。受給するためには4週間に一度指定の日時にハローワークに行き、失業認定報告書に実績を記載し、求職活動の報告が必要。
⑤ 失業手当を受給
失業の認定を受けてから約1週間後(給付制限がある場合は3か月後)に、指定の口座に失業手当が振り込まれる。
失業手当の金額っていくらくらい?
失業保険として受給することができる失業手当(基本手当)がいくら受給できるかは、年齢、雇用保険の支払い期間(被保険者期間)、過去半年間の給料によって決まります。過去半年間の給料から賃金日額を計算し、賃金日額に給付率を掛けた金額が「基本手当日額」となり、失業手当の受給額はその「給付日数×基本手当日額」で決まります。また、失業手当を受給できる期間についても、雇用保険に加入していた期間や離職理由によって異なります。
しかし、実際の基本手当額を算出する計算式は複雑で、上限額なども変わる可能性がありますので、給付額を知りたい場合は、ハローワークに問い合わせて確認しましょう。
まとめ
今回は、失業保険で受給できる失業手当についてご紹介いたしました。自己都合での退職はもちろん、倒産や解雇で離職することになってしまった場合でも、条件をクリアしていれば失業保険を受給することができます。まずは必要書類を確認し、管轄のハローワークへ尋ねてみてはいかがでしょうか。新潟県三条市の場合は「ハローワーク三条」となります。管轄内である三条市、加茂市、見附市、田上町の方は、ぜひ確認してみてください。