2020.06.12
工場の仕事に向いている人、向いていない人の違いは?気になる月収や年収も確認しよう
どんな仕事にも向き不向きがありますが、工場勤務に向いている人、向いていない人とはそれぞれどんなタイプなのでしょうか。この記事では工場における仕事の種類を紹介するとともに、年代ごとの月収、年収の目安も解説。給料アップのために確認しておきたいことにも触れているので、工場で働きたい方は必見です。
工場における仕事の種類は主に10種類
工場で働いたことがない人や現場を訪れたことがない人にとって、工場での仕事にはどんなものがあるかを想像することは難しいでしょう。工場における仕事は、取り扱う製品によっても異なりますが、だいたい下記の10種類がメジャーです。
- オペレーター……機械を動かして製品の製造にあたる
- 組付け、組立て……製品に部品を取り付けるほか組み立てを行う
- 検査……仕上がった製品のクオリティを確認する
- 仕分け・梱包(ピッキング)……完成した製品を梱包する出荷準備作業
- 塗装……製品に塗料や保護材を塗る
- 清掃、洗浄……作業で発生したゴミや汚れを清掃し、塗料を落とす
- 分解、リサイクル……製品や部品などを分解し、パーツごとに仕分けを行う
- 保全、メンテナンス……製造に使う機械を点検、修理する
- 溶接(要資格)……金属を熱し、部品同士をつなぎ合わせる
- フォークリフトの運転(要資格)……車両で重い部品を運ぶ
このように、工場の仕事で資格を要するのは溶接とフォークリフトの運転など一部の作業だけです。未経験者や無資格者であってもだいたいの部門(セクション)で問題なく仕事ができるため、工場へ転職したいと考える人が多いのも頷けるでしょう。
工場の仕事に向いている人、向いていない人の違い
工場での仕事は製造業に分類されます。ものづくりの現場ですので、いちから何かを作ることに興味がある人、機械操作が好きな人には向いている仕事でしょう。
また、毎日同じ作業をしていても苦にならない人も工場勤務に向いています。さきほど工場における仕事には主に10種類あると説明しました。業種によっては、チームで連携をとりながら日々臨機応変に業務を行わなければならない部門(セクション)もありますが、全般に渡って言えるのはコツコツと同じ作業を繰り返す内容が多いということです。
そのほか、サービス業と異なり工場での仕事では接客が不要なので、お客様への対応に苦手意識のある方にとっては魅力的でしょう。
反対に、パターン化された作業が苦手であるほか、接客で喜びを感じるタイプの場合は、工場での仕事には向いていないかもしれません。
【年代別】工場勤務の月収や年収は?
仕事をする上で気になるのは何よりも待遇面です。ここでは工場で働くと月収や年収がどれくらいになるのか、年代別にご紹介します。
10代(高卒)の場合
高校卒業後、専門学校や大学などへ進学をせず、就職する人は少なくありません。工場での仕事はほとんどの場合で資格が不要のため、高卒者から人気の高い就職先のひとつです。
また、工場によっては24時間体制でシフトを回しているところがあり、出勤すれば相応の手当が支給されるため、基本給にプラスして支払われる金額が大きいことも魅力でしょう。
18〜19歳で工場に務める場合、その月収は20万円前後で年収は260万円前後と言われています。この数字を見て、「工場って意外と稼げるんだ!」と思った方は多いのではないでしょうか。
20代の場合
20代の場合、工場勤務による月収はおよそ20〜25万円程度、年収は300〜400円程度と言われています。たとえば介護職の月収は18〜20万、年収は300万円弱と言われていますので、同じ年代でも工場勤務は稼げる職種と言えるのではないでしょうか。
もちろん、工場の規模や扱う製品によっても給料は変わります。小さな部品を扱う工場と自動車工場とではかかる労力が異なるため、当然後者のほうが高給に設定されているのです。
体力に自信がある人、より稼ぎたい人は大手自動車工場を目指すと良いでしょう。
30代の場合
30代月収は25〜35万円程度、年収は400〜500万円程度が目安とされています。大手企業や大手グループ会社勤務の場合は年功序列で収入が上がることが多いため、500万円台を貰う人は意外と多いです。
ただし、担当する部門(セクション)が軽作業、単純作業の場合はこれを下回る可能性があります。比較的労力のいらない仕事のため、長く安定して給料を得たい人の場合は良いかもしれませんが、少しでも収入を挙げたいのであればスキルアップを図ることがおすすめです。
40代以降の場合
40代以降では月収40〜50万円程度、年収にすると500~600万円くらいが相場です。この頃には役職についていることがほとんどで、それに従い給料もアップしています。
前述の通り、製造業の現場では年功序列の傾向が強く、長く務めるほどに給料が上がっていくことがほとんどです。ノウハウや経験を蓄積した分が給料に反映されるのは嬉しいポイントですね。
資格を取れば給料がアップする可能性も
工場によっては指定の資格を取得した人に対し、給料アップを行う制度を設けていることがあります。工場で仕事を行ううえで少しでも給料をあげたいのなら、就業規則などで資格手当の有無を確認しましょう。対象となるのは、前述した溶接やフォークリフトのほか、2級ボイラー技士や危険物取扱者の資格など多岐にわたります。
たとえば1つの資格を取るごとに給料が1万円上がる仕組みであれば、2つ資格を取得した時点で通常の月収に2万が加算されることとなり、年間を通じて24万円多く給料を受け取ることができるのです。
資格をとるための講習費用などを負担してくれる工場もあります。働きながら無料で資格の勉強ができるのは大きなメリットです。給料アップのために積極的に資格を取得しましょう。
工場勤務は残業が多い?その実態について
工場での仕事には残業がつきものと考える人がいるようですが、実際はどうなのでしょうか。たしかに、部品の製造や検査、組立てを行う工場では残業が多めと言われています。
また、繁忙期の場合はどうしても残業が増えるようです。しかし、これは工場勤務のみならず、ほかの職種でも言えることでしょう。
残業が多い工場では残業前に休憩時間を設けていたり、軽食を提供したりといった配慮がされていることがほとんどです。そのため社員は無理なく仕事を続けることができます。
また、24時間体制で稼働している工場の場合は残業が深夜に及ぶことがありますが、前述の通り深夜手当が支給されるため、むしろありがたく思っている人もいるようです。
まとめ
今回は工場での仕事について、主な10種類と内容をご紹介しました。工場での仕事には様々な部門(セクション)がありますが、そのほとんどが未経験・無資格ではじめられる内容であるため、転職希望者からの人気が高いです。
工場では同じ作業をコツコツと積み重ねる仕事が多いので、単純作業が苦手という方には向いていないかもしれません。ものづくりや機械いじりが好きで、黙々と作業にあたれる方にはおすすめの仕事です。
また、年代別に月収や年収の目安についてもご紹介しました。それ以上に年収を上げるためには資格を取得することが重要です。就職希望先に資格手当があるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。