2023.03.27
【私たちの生活の指標にも⁈】有効求人倍率の見方について詳しく説明!
<はじめに>
皆さんの中で、就職活動や転職活動をされた際、有効求人倍率という単語を1度はご覧になった方も多いのではないでしょうか。これらは新たな職を探す際の重要な指標になることはもちろん、それ以外にも私たちの日常生活に関わる重要な指標でもあります。
このサイトでも以前に取り上げたことのあるトピックですが、今回は前回とは違うポイントでより詳しくご紹介していきます。転職活動の際や周辺の経済状況を理解する際に参考になる内容になっておりますので、是非最後までお読みください。
有効求人倍率の基本的な概要は前回こちらの記事でご紹介をしておりますので、よろしければご覧ください。
<有効求人倍率は何を意味するの?>
まず、有効求人倍率が何を意味するのかについて解説していきます。
雇用の状況を計る指標は他にも多く存在しますが、なぜ有効求人倍率は国の経済状況の指標になるといわれているのでしょうか?
それは、有効求人倍率が以下の2つのポイントを押さえているからです。
・様々な雇用動向の指標になる
・世の中全体の景気動向の指標になる
これは、具体的にはどのようなことを意味するのでしょうか?
▷様々な雇用動向の指標になるとは?
有効求人倍率は、職種や地域ごとなど、様々な基準で毎月の数値を算出することができます。
そのため、その推移から各業界・地域の景気や労働力を把握することができ、世の中全体の雇用動向をいろいろな観点から判断するための材料になります。
▷世の中全体の景気動向の指標になるとは?
有効求人倍率は、求職者数と企業からの求人数によって決定されます。
つまり、企業がどれほどの労働力を必要としているかによって左右されるということです。
企業がより多くの労働力を必要とする場合、その企業の商品は消費者からより多く必要とされているということであり、企業もそれを雇えるだけの業績を出しているはずです。この状況は、世の中の経済活動は活発になっていることを意味します。
一方、企業が今まで程の労働力を必要としなくなった場合、その企業の商品は消費者から必要とされなくなっているということであり、企業の業績も伸びません。この状況は、世の中の経済活動が停滞していることを意味します。
<近年の有効求人倍率の推移は?>
ここまでは、有効求人倍率の見方について解説してきました。
では、前回の記事(2021年1月)以降、有効求人倍率はどのように変化しているのでしょうか?
▷2021年の有効求人倍率の推移は?
2021年は年初に1.13倍と比較的高い数値からスタートし、3月頃には1.22倍に上昇しました。この後、4月に1.17倍、5月には1.12倍と下降しましたが、6月以降の有効求人倍率は上昇し、継続して1.2倍弱になっています。
2021年の有効求人倍率が比較的回復傾向にあった理由は、日本経済も同様に回復傾向にあったためです。COVID-19感染拡大を防ぐための対策が続けられながらも多くの企業が徐々に業務を再開し、労働力の必要性の回復が見込まれました。また、政府が打ち出した雇用対策や給付金の効果もあり、企業が求人を積極的に出すようになったことも重要なポイントといえるでしょう。
▷2022年の有効求人倍率の推移は?
以下の厚生労働省発表のグラフを見ていただくとわかる通り、2022年度の有効求人倍率は、毎月徐々に上昇傾向にあります。
2022年に有効な求人倍率が回復した主な理由は、経済の回復に伴い、企業の業績が改善したことによる需要の増加にあります。 特に、ITや通信関連の産業や不動産業などでは需要が拡大しています。こうした業界では、採用活動が積極的に行われました。
さらに、2022年は、スキルミスマッチ問題を解決するために、企業が採用プロセスの改善や労働者の教育に力を入れ、そこに更なる労働力が必要とされたことも有効求人倍率回復の要因と考えられます。
<さいごに>
有効求人倍率の今後の展望は、新型コロナウイルス感染拡大の収束状況や日本経済の動向によって大きく左右されることが予想されます。
現在、日本では新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んでおり、感染者数の減少傾向が見られています。こうした状況下でより消費者の活動が活発になり、様々な業界で労働の需要が増加することが見込めます。
また、有効求人倍率は景気回復のペースにも左右されますが、日本経済が堅調に回復し、企業が必要に応じて積極的に求人を出すようになれば、有効求人倍率は上昇することが期待できます。
総じて、有効求人倍率は日本経済の重要な指標の一つであり、今後も注目が集まることが予想されます。
派遣業をお探しの方も、産業別の有効求人倍率や地域ごとの有効求人倍率の推移を参考に、それぞれの市場の状況を把握しながら検討していくのがよいかもしれません。
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