2020.10.21
派遣のお仕事を探している人は要チェック!求人の数は時期によって変わる?
現在、フリーターやアルバイトとして働いているけれど「もっと働きたい!」「別の職種に挑戦してみたい!」「実務経験を積みたい!」と考えている方におすすめな派遣社員という働き方。でも、派遣でのお仕事にはどんな職種の求人があるのか、そしてそれは実務経験が無くても大丈夫なのか…など、いろいろと気になるところもありますよね。また、派遣のお仕事をはじめる前に確認しておきたいこと、知っておくべき情報や、メリット・デメリットなどもあわせてご紹介していきます。この記事をきっかけに、派遣という働き方や求人情報などを知り、自分らしい働き方を見つけてみてくださいね。
まずは派遣という働き方を知ろう!
近年では、正社員やアルバイトなどと同様に、働き方の1つとして定着しつつある派遣社員。もともとは禁止されていた人材派遣ですが、専門知識を必要とする13業務を対象に「派遣法」が施行され、1986年より可能になりました。バブル崩壊後は、企業からの需要が増え、1996年には対象業務が26業務に。その後も、対象となる業務のルールが大幅に変更して対象が原則自由になったり、条件が合致すれば直接雇用へと切り替えることができる「紹介予定派遣」が可能となったり、大小さまざまなところが見直され、社会の移り変わりと共に人材派遣はどんどん変化してきました。そして、2020年には「同一労働同一賃金」もスタート。
正社員やアルバイトと異なる、派遣社員の大きな特徴の1つは、派遣元となる人材派遣会社で雇用契約を行い、派遣先の会社で労働を行うという雇用形態であるということです。その雇用形態の違いによって、メリットと成り得る点もあれば、デメリットと成り得る点もあります。フリーターから派遣社員を目指している人や、さまざまな事情から派遣という雇用形態で働きたいと考えている人は、先に細かな内容を知っておくとその先のライフプランも考えやすいですよ。
派遣社員として働くメリットとデメリット
先述したとおり、派遣という雇用形態で働くには、正社員やアルバイトとは契約や雇用、実際の業務面などの条件が異なる部分があります。しかしそれは、正社員やアルバイトでも同じように、派遣社員の働き方をどの視点でどのように捉えるかによって、メリットとデメリットは人それぞれ異なります。こちらでは、派遣社員のメリットと成り得る部分、デメリットと成り得る部分についてお伝えしていきます。
メリットと成り得る点
派遣社員は、就業時間や就業日数を相談することができ、条件によってライフスタイルにあわせた働き方ができます。正社員のように必ずしも週5日の定時勤務ではなく、それぞれの案件によって、「週3日勤務」「週4日勤務」「午前中のみ」「夕方5時まで」など、幅広い勤務形態の選択が可能であるということです。学びたいことがあり働きながら学校に通っている方や、副業と並行して働きたい方、育児や介護などと並行して働く方など、条件によって相談してみましょう。もちろん、たくさん働きたい方は「週5勤務」も可能です。
また、派遣社員は就業が決まってからも3か月や6か月ごとに契約の更新タイミングがあるので、期間を決めてさまざまな企業で実務経験を積むことができます。企業ごとに仕組みや進め方、作業の数や量、作業期間なども異なるので、1つの業務を鍛え上げていきたい方にはおすすめで、大手企業や憧れの企業で働けるチャンスがあることも派遣という働き方の特徴の1つです。そして、派遣社員として経験積んだり、働きながら資格取得などを行ったりして、キャリアアップを目指すこともできるでしょう。
デメリットと成り得る点
就業時間や就業日数に関する点が自由な分、社外との重要なやり取りや、責任が伴う仕事は担当できない場合が多いです。また、業務効率が上がるような結果を出しても、その会社で役職についたりキャリアアップしたりすることも難しいです。(紹介予定派遣などで、直契約に変われば可能性はあります)
また、交通費や家賃補助などの各種手当、ボーナスなどの賞与が無いところは派遣社員の気になるところ。保険などの福利厚生に関しては、労働している企業のものではないですが、条件によって契約している派遣会社のものを受けることができます。
そして、先ほどメリットの方でお伝えした、3か月や6か月ごとに契約の更新タイミングがあるということも、捉え方によっては「いつ契約更新が切られてしまうのか…」という不安要素になってしまう可能性もあります。しかし、サポート体制がしっかりしている派遣会社の場合、またすぐ次の企業を紹介してくれるので、あまり不安になりすぎないで、真摯に仕事に取り組んでいきましょう。
派遣の求人にはどのような業種や職種があるの?
派遣社員として働いてみたい、派遣で仕事を探したいと考えたとき、どんな内容の仕事、業種や職種を思い浮かべますか…?厚生労働省が公開している「平成29年派遣労働者実態調査の概況」によると、派遣社員として働いている職種で多いのは「一般事務」でした。続いて、「事務用機器操作」、「物の製造」、「倉庫・搬送関連業務」、「受付・案内 」という順の結果となっています。お住まいのエリアや地域によっても、会社の種類や求人の数は変わってきますが、ほぼほぼ求人数と比例するのではないかと考えられます。
その他の派遣のお仕事としては、編集やライター、webデザイナー、インテリアコーディネーターなどのクリエイティブ系や、専門性の高い、ソフトウェア開発やCAD技術者、医療事務、翻訳、通訳、マーケティングなどの職種もあります。また、資格やスキルが必要となるような、製薬や食品業界の研究職などでは、高時給も見込めます。そして、正社員として目指すのはかなり難関な、出版・マスコミ関係、テレビ・映画関係、ファッション関係などの業界の求人もあるので、まずは派遣社員として憧れの仕事に携わり、そこから実績や経験積んでステップアップをはかるのも一つの手です。
一般的にも派遣の職種は事務系のお仕事や倉庫・物流関係のお仕事が多いと思われているかもしれませんが、実は意外と幅広いということは覚えておきましょう。そして、派遣という働き方の概要を掴んで、ご自身にあった働き方、ライフプランを考えてみてはいかがでしょうか。
派遣をはじめるのにおすすめの時期は?
続いて、アルバイトやフリーターから派遣社員を目指す際にはぜひチェックしておきたい、派遣のお仕事をはじめるのにおすすめの時期、求人情報が増える時期などについてお伝えしていきます。そもそも、派遣の求人は、時期や季節によって変動するものなのでしょうか。
派遣のお仕事は、一般的に求人数が増える時期と、業種や職種の繁忙期にあわせて求人が増えるものがあります。まず一般的に求人数が増える時期は「3月・6月・9月」です。こちらは正社員などの求人が増える時期と同様の理由からで、3月は、4月からはじまる新年度に向けた新たなスタートのお仕事、9月は、10月からの下半期に向けた人事異動や体制の変更などによって生まれるお仕事の募集が増えます。そして6月は、正社員のボーナス支給後、転職や退職する人が増える時期なので、人員増員のために派遣の求人が増えることがあるのです。
その他、業種や職種にあわせて増える求人の例としては、不動産業界は引っ越しのタイミングが増える12月~3月、旅行業界は長期休暇にあわせた3月~4月、7月~8月、12月です。各業種の繁忙期は派遣社員の人員を募集する可能性が高まります。また職種別では、経理職は年次決算や中間決算などの時期、人事職は学生などの就職活動が行われる時期です。希望の業種・職種がある方は、タイミングを見て派遣の求人を探すのも一つの手ですね。
正社員や契約社員との求人の違いについて
派遣の求人の注意ポイントとして覚えていていただきたいのが、募集と同時にすぐ応募が始まってしまうというところです。エンタメ系や出版系など、人気の求人ほど、すぐに応募・選考がはじまってしまいます。派遣社員の求人募集は、正社員や契約社員などのようにじっくりと選考していくものと異なり、ご自身と企業側の条件さえ合えば、すぐに仕事を始められるものが多いです。そのため、「エントリーしたけれどちょっと考えたい」という場合は、他の方が採用に進んでしまう可能性があるので注意しておきましょう。
まとめ
今回は、派遣で仕事をしたいと考えている方に向けて、派遣という働き方の特徴や求人の種類、そして求人募集が増える時期などについてご紹介しました。派遣でのお仕事を考えている方の中には、アルバイトやフリーターからキャリアアップを目指している方、ライフプランや働き方を見直したくて考えている方などさまざまな理由があると思います。多様な働き方が増えている現在だからこそ、さまざまな可能性を広げ、自分らしいライププランやキャリア設計を考えてみてはいかがでしょうか。