2022.03.07
【新卒就活のスケジュールは?】学年と月別にわかりやすく解説!
<はじめに>
皆さんは就職活動をご経験されたことはありますか?
数年前に大変な思いをした方や、これから取り組まれる方も多いのではないかと思います。
今回は一般的な新卒就活のスケジュールについてご紹介をいたします。
現在のスタンダードを知りたい方や、将来に向けて早く動きたいと考えている学生の皆さまはぜひ参考になさってください。
(説明の便宜上、大学を4年で卒業することを前提として進む箇所がございますが、ご了承くださいませ。)
<そもそも就職活動の期間は決まっているのか?>
就職活動の期間は法律で決まっているわけではなく、各々の企業が必要としている時期に採用を行う通年採用が近年のスタンダードになっています。
ただし、おおよその目安時期は大学3年次(修士の場合1年)の夏から始まり、4年次の6月〜10月までに内定が出るとされています。
近年は「就活の早期化」と呼ばれる現象が起きており、早く準備をはじめている学生の中には3年次には就職先が決まっている方もいらっしゃいますが、一方で準備が遅くなった学生がもう1年就職活動をする「就職浪人」をするケースも散見されます。
これは新型コロナウイルスによる不景気の中で早めに優秀な人材を確保したい企業の思惑と、まずは内定を一つ獲得して余裕を持って就職活動を進めたい学生の考えがあるからだとされています。
<就活のルールは近年変更になった?>
就活の時期について、2020卒以前とその後でスタンダードが変わっていることはご存知でしょうか。
それまでは従来のスタンダードであった”就活ルール”が2021年卒の新卒採用から廃止されました。
従来の”就活ルール”とは、経団連が設けていた、「企業の説明会実施や面接、内定を出す『解禁日』が決められた状態での就職活動」を指します。
(一般的にストレートで卒業予定の学生を基準とすると、)具体的には、説明会の解禁が大学3年次の3月、面接の解禁が大学4年次の6月、内定の解禁が大学4年次の10月とされていました。
ただ、企業がこれらの時期を守らなかったとしても、罰則を科せられるわけではなく、あくまで「学生獲得の機会均等のために自主的に足並みを揃えましょう」というニュアンスのものでした。
経団連に所属する企業の中にはこうしたルールを守らずに早期のインターンで優秀な学生の囲い込みをするなどの取り組みをしているケースもありました。
もちろん遵守をして就職活動を進めていた学生もいましたが、上記のようにすでに就活ルールは形骸化しており、通年採用になるのは時間の問題だったと指摘する人も多くいらっしゃいます。
<通年採用になった今、学生はどのように動けばいい?>
では、企業が早期に内定を出すようになった今、就活生はいつから対策を始めれば良いのでしょうか。
結論から言えば、「(一般的な日系企業への就職を希望する場合、)早ければ早い方が良く、遅くとも大学3年次(修士1年次)の6月〜10月までには始めたい」という答えになります。
遅くとも6月までに始める理由としては、企業がインターンシップを通して学生の能力を測っているためです。
一般的に就職活動のインターンシップとは「社会人と近いシチュエーションで実務に従事する活動」を指し、企業に入った後の活躍度合いを見極める採用手法として用いられます。
このインターンシップは3年次の夏に行われ、前述の通り、ここで優秀な学生に声をかけて内定に近い確約をする企業も存在すると言われています。まずはこの夏のインターンシップに向けて準備をすることから始めるのが良いでしょう。
つまり、優秀な学生は3年次の夏には就職活動を順調に進め、遅くなればなるほど限られた枠を大人数で争うことになるため、就職活動は早めに取り組むに越したことはないのです。
まして、就職活動は自己分析や企業分析をはじめ、エントリーシートの作成やテスト対策、面接対策をしなければなりません。
部活動やサークル、バイトなどと両立して行うのは、どんなに優秀な学生にとっても大変なことですから、ここで苦労しない学生はほとんどいないと言って良いでしょう。
<選考の対策はどの順番で取り組めば良いのか?>
いよいよ就職活動の選考対策についての説明ですが、対策の優先順位と選考の順番は同じだと考えるのがスタンダードです。
なぜなら、面接はエントリーシートで合格が出なければ実施されず、エントリーシートが通らなければ面接対策の時間は水の泡になってしまうためです。
選考の全体像を掴みつつ対策ができれば最高の状態ですが、まずは目の前の選考に集中し、合格をしてから次のことを考えましょう。
【一般的な本選考の選考フロー】
⑴エントリーシートとテスト(SPIなど)
↓
⑵グループ面接やグループディスカッション
↓
⑶面接複数回
↓
⑷内々定または内定
便宜上、かなり省略をして記載をしていますが、企業によって選考のフローや回数は異なりますので、あくまで参考程度にしてください。
しかし、おおよそは上記の順番で準備を進めて良いでしょう。
また、エントリーシートを書く際に自分の働きたい会社像や、将来目指す姿を明確にするための自己分析や、行きたい企業が決まれば企業分析や業界分析も必要になります。
これらの過程で自分の考えがどんどんシャープになっていくかと思いますので、まずは自分の興味分野から考えて就職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
<さいごに>
ここまで記事をご覧いただき、ありがとうございました。
日本における新卒の就職活動はご自身の将来のキャリアに大きな影響を与えますので、できるだけ早めに、且つ自分のペースで進めていただければと思います。
何より、もちろん就職活動は大切ですが、合否によって一喜一憂をし続けて社会人になるのではなく、入社が決まった企業で最善を尽くすことでその後の人生は就職活動以上に大きく変わります。無理をせず、ベストを尽くしてくださいね。皆さんが就職活動を進める中でこの記事が少しでも役に立てば幸いです。
皆さんの就職活動がうまく進むことを心から祈っております。
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