2021.10.18
【製造業での働き方】日本を支えるものづくり!新潟県燕市の取り組みもご紹介!
<はじめに>
就職活動や転職活動の際に「製造業」とよく聞くことはあっても、その仕事内容をパッとイメージできる人は多くはないかもしれません。製造業とは、人々の暮らしに関わる「モノ」を作る仕事のことです。そして、製造しているモノの種類も幅広いうえに、どの作業工程に関わるかにより、職種や仕事の内容もさまざまです。今回は、製造業とは何か、製造業での働き方についてご紹介していきます。
<そもそも製造業とは?>
・製造業の定義
そもそも、製造業とは何か。経済産業省「工業統計調査」では以下のように定義されています。
“一般的に「 工業」と呼ばれているもので、定義としては下記の (1)、 (2)の両方の条件を備えている(事業所の)場合をいいます。
(1)主として新製品の製造加工を行う事業所。
(2)製造加工した新製品を主として卸売する事業所。”
すなわち製造業とは、製品を作り、それを販売する事業所ということになります。
また総務省統計局の労働力調査(※1)によれば、日本の労働総人口約6,886万人に対し、1,000万人以上が製造業に就業しています。この数値を見ると、製造業は日本経済の中心とも言える産業ということが分かります。
※1:労働力調査(基本集計) 2021年(令和3年)8月分結果
・製造業の種類
一口に製造業と言っても、その種類は多種多様です。例えば、以下のようなものが挙げられます。
①機械関連
②金属・鉄鋼関連
③電子部品・電子デバイス関連
④化学関連
⑤食品関連
⑥建築・住宅関連
⑦医薬品関連
<製造業での働き方>
では、製造業で働く際にはどのような働き方があるのでしょうか?
実際の働き方をいくつかご紹介していきます。
①ライン作業
工場勤務と聞いて真っ先に頭に思い浮かぶと思いますが、作業内容としては、ベルトコンベアなどから流れてきた材料や製品を、自分の持ち場で加工を施していき、全員が作業を完成させることで1つの製品を作っていく仕事になります。
流れる部品を組み立てるだけでなく、溶接や塗装のように特殊な技術を要するライン作業もあります。工場勤務を始めると最初に覚える工程で、工場勤務のほとんどの人が一度は経験したことがある作業になります。
②オペレーター
オペレーター作業とは、機械を操作して作業を行なっていくことです。
機械の使い方を理解することで、男性でも女性でも簡単に行うことができ、特に経験や資格を必要としない作業です。現在増えてきたAIを使った自動作業の中でも、オペレーターは自動化することができないため、AI化されても需要が無くならないと言われています。
③検査
検査とは、ライン作業などで出来上がった商品を文字通り検査する作業です。この検査をクリアした商品だけが製品として販売されます。検査の中にもいくつかの種類があり、目視検査・外観検査・モニターチェック・分析補助などがあります。
目視検査とは、ライン作業中に異物や不良品が混ざっていないかを検査する仕事で、基本的には流れ作業の中、目だけで判断する作業になっています。外観検査は、商品の外観を見て不具合などがないかをチェックします。また、モニターチェックは、工場内にあるモニターをチェックして作業状況などを確認する作業にです。分析補助はサポートとして分析をしていきながら、その分析結果をまとめる仕事になっています。
このように商品を検査する役割の仕事ですので、注意力と集中力が必要です。
④ピッキング
ピッキング(品出し)とは、工場から渡される資料を元に当てはまる商品を見つけて取ってくる作業です。
ピッキングで重要なことは、作業を「素早く・正確に・丁寧に」こなすことで、スピードと正確性が必要な仕事になっています。また、ピッキングをする上で工場内の商品の配置や、業務内容をしっかりと把握しておく必要があります。ピッキングでは商品によっては重いものもあるため、力仕事になる場合もあるため注意が必要です。
<製造業で働くメリットとは?>
製造業といえば、3K(汚い・くさい・危険)といったようなイメージが強いと思います。しかし、近年では技術の進歩によって労働環境は改善されつつあります。ここからは製造業の魅力について解説します。
・未経験可・学歴不問でも働ける場合が多い
製造業は未経験者でも一から育てる方針の会社が多いです。
社内教育が充実していたり、資格所得にかかる費用やセミナー受講料の補助をしてくれたりするところもあり、やる気があればスキルアップしやすい業種といえます。
また、経験がなくても活躍できる点も魅力です。というのも、一見難しそうに見える業務もマニュアル化されていることが多く、マニュアルに沿って作業をすればさほど難しくないため、未経験からでも戦力になることができます。
・しっかり稼ぐことも可能
製造業は稼げないというイメージが強いですが、決してそのようなことはありません。
確かに平均年収で見れば、他業種と比較して低い傾向にありますが、製造業はパートやアルバイトなど非正規従業員の割合が高いため、平均値が押し下げられています。製造業のなかでも研究開発や生産管理は高収入が期待できます。
製造業はBtoBが基本であるため深夜業務が多く、割増賃金で効率的に稼げるのも製造業の大きな魅力です。
特に夜勤の多い工場勤務などでは、効率良く収入を得られます。「深夜業務はキツい」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、製造業における深夜業務は労働者への負担も考慮されていて、体力的な負担は小さい仕事がほとんどです。
・実は頭を使う作業も多い
一般的に製造業は、流れ作業の単純労働が多いと思われがちです。しかし、実際は思考力が求められる作業工程も少なくありません。試行錯誤を繰り返し、改善点を見つけ、課題をクリアするにはどうすればよいのか模索することも、製造業の重要な工程なのです。
<新潟県燕市の産業>
新潟県燕市は、日本有数の金属複合加工技術の集積地です。ものづくり企業の数は1,800社あり、そのうちの半分が金属製品を生産しています。金属製品の中でも、特に洋食器のシェアが日本国内で90%以上を占めています。
また、燕市は女性の就業率が新潟県内で最も高く、ものづくりの現場でも多くの女性が活躍しています。燕市は、男性も女性もイキイキと働けるまちを目指しています。
<燕市の製造会社>
○株式会社シモリュウ
「シモリュウ」は、霜龍器物(しもりゅうきぶつ)という屋号で、1970年に創業した金属加工品の製造会社です。
金属製品の研磨から始まり、その後、ステンレス製の鍋やフライパンなどのキッチン用品を手がけてきました。近年では、需要が高まる金属製タンブラーにも挑戦しており、燕市の伝統技術・鎚起銅器とコラボしたタンブラー「WABISABI」を企画しています。
○山崎金属工業株式会社
1918年創業の老舗です。数々の欧米名門ブランドから委託生産の依頼を受けるテーブルウェアの製造メーカーです。ノーベル賞90周年記念晩餐会で使用されたカトラリーや、「THE ART OF DINING」をコンセプトに職人が丹精込めて隅々までこだわり抜いて仕上げる製品は、世界で支持されています。
<さいごに>
ここまで製造業とは何か、働き方などについてご紹介しました。日本の経済の中心とも言える産業です。その種類は多種多様であるため、業界ごとの特色や動向をチェックしておく必要があります。
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