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【徹底解説!】派遣で働くメリットやこれからの動向とは?

【はじめに】
近年、派遣や紹介などの様々な雇用形態を耳にすることは多くなりましたが、それぞれの仕組みをご存知でしょうか。
2018年に同一労働同一賃金の概念が普及して以降、派遣社員は正社員と同様の待遇を受けることができると言われているため、派遣のお仕事を始める方はしっかりと仕組みを理解する必要があるかと思います。

今回はそもそも派遣の概要に関する説明から、向いている人の特徴や今後の流れまで、幅広くご紹介いたします。
アルバイトとして働かれている方や、これから派遣でのお仕事を探している方はぜひご参考にしてみてください。

【そもそも派遣とは?】

そもそも派遣とは、正式には「労働者派遣事業」と呼ばれており、日本の雇用形態の一つです。
派遣は、労働者が派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で就業する雇用形態で、日本では約142万人の労働者が派遣社員として就業されているとされています。(2019年時点)

分解すると、登場人物は「労働者」「派遣会社」「派遣先企業」の3者です。
この際、労働者の雇用主は派遣会社となり、給与や福利厚生などの支給は派遣会社から行われます。
派遣先企業から給与が支払われると勘違いをしてしまいますが、あくまで雇用主は派遣企業であるため、労働者は派遣会社の社員となります。
一見、「普通に企業に就職をすれば良いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、派遣会社に登録することには様々なメリットがあります。

【派遣のメリット】
◎アルバイトより時給が高い
派遣の大きなメリットの一つは給与がパートやアルバイトよりも高いことです。株式会社リクルートジョブズが2021年2月に発表したデータによれば、三大都市圏(関東・東海・関西)の派遣スタッフの平均時給は1,718円となっております。
また、同社が発表したアルバイト・パートの平均時給は、同地区で1,095円となっており、派遣スタッフの平均時給よりも623円下回る状態となっています。

◎派遣会社の担当者に相談できる
派遣社員は、自分の仕事を探す際や将来のキャリアプランを考える際に、派遣会社のスタッフに相談することもできます。
また、派遣先の会社とのトラブルが起きた際も、派遣元(派遣会社)が間に立って交渉などをしてくれることもあり、純粋に仕事に打ち込むことができる環境が用意されていると言えます。
何よりも、仕事やキャリアに関して不安を抱えた時に、親身に相談に乗ってくれる人がいるのは、精神的にも大きなメリットになるのではないでしょうか。

◎未経験からでもキャリア形成が可能
派遣会社の抱える案件には、未経験からでも採用をしてくれるものがたくさんあります。
新しく正社員として企業に入るには資格やスキルを必要としたりすることがありますが、まずは派遣に登録をすることは仕事を探し始める第一歩になるため、こちらも大きなメリットになります。
派遣会社の多くは幅広い案件を抱えているため、未経験からでも自分にあった仕事が見つかる可能性は十分にあると言えます。

◎同一労働同一賃金により、正社員と同等の待遇を受けることが可能に
派遣と聞くと、どうしても正社員が受ける待遇に劣ってしまったり、給与が低いイメージを抱きがちです。
しかし、2018年以降「同一労働同一賃金」の概念により、派遣社員でも正社員と同じ待遇を受けることができるようになりました。(後述記載)
これについては、今後の派遣市場に大きく影響を与える要素になりますので、後半の章で説明させていただきます。
▼同一労働同一賃金に関する詳細はこちら↓

【派遣の特徴まとめ】
◎派遣の中でも様々な働き方がある(登録・常用・紹介予定など)
⑴登録型派遣(有期雇用)
登録型派遣とは、派遣期間を設けるタイプの働き方です。一般的に「派遣」と言えば、登録型派遣を指すことが大半です。
メリットは上の章で記載した通り、未経験から取り組むことができる点や、その他に様々な職種を経験できることなどがあります。

⑵常用型派遣(無期雇用)
常用型派遣は派遣会社と求職者とが、期限を定めずに契約をする方式です。特徴は求職者が派遣会社の正社員(または契約社員)として入社をし、派遣先企業で就業をするという点です。
登録型は派遣会社に登録をして、決められた期間のみ働くことを指しますが、常用型派遣は通常の派遣とは異なる形式ですので、常用型派遣に関わる際は注意が必要です。
常用型派遣で働くメリットは、雇用が安定していることで、派遣特有の待機時間(無職の期間)なく働くことができる点です。

⑶紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、派遣先に一定期間就業し、職場の環境や仕事の内容などを踏まえて今後の就業形態を決める方法です。
この「一定期間」とは、最長で6ヶ月とされており、就業後のキャリアステップとしては正社員や契約社員になるなど様々です。
つまり、紹介予定派遣のメリットとしては、いわゆる試用期間があり、求職者と企業のミスマッチングが起きにくいことがあります。

◎派遣が多い業界・職種
①一般事務
・オフィスワークをしたい方にぴったり
・未経験からでも始めることができる
・PCの基本操作ができていればOK

②コールセンター
・マニュアルから勉強できる
・単純作業ではなく、臨機応変な対応がを好む方にはお勧め
・派遣が多く、正社員との差を感じにくい

③倉庫工場系軽作業
・単純作業
・人間関係で悩むことがない
・コロナの拡大により需要が増える
・深夜で高時給もある
・未経験でも活躍できる

【派遣に向いている人の特徴】
様々な特徴を説明してきましたが、結論から申し上げれば、派遣に向いている人の特徴は下記の通りです。
◎幅広い職種から仕事を選びたい人
◎仕事とプライベートのバランスを充実させたい人
◎未経験からでも定職を見つけたい人
◎仕事と家庭・育児を両立させたい人

それぞれ、派遣の特徴と大きく重なるものではありますが、「ワークライフバランスを充実させたい」という方にはぴったりだと思います。
派遣の中には午前勤務のお仕事や、週3回からのお仕事など、私生活とのバランスをとりやすい案件もあります。
子育てや介護など、家庭の事情などと並行して働きたいという方は、派遣のお仕事を探し始めてみるのもいいかもしれません。

【同一労働同一賃金について】

「派遣のメリット」でご紹介をしましたが、「同一労働同一賃金」の概念が浸透すれば、派遣で働く方々にとって大きなメリットが生まれます。
改めて、そもそも同一労働同一賃金とは、「同じ労働量であれば、立場にかかわらず同じ賃金を受け取るべき」という考え方です。
従来、福利厚生や報酬は雇用形態でによって多くは決められており、同じ労働量や労働状況でも満足のいく待遇を受けることができない労働者が多くいました。
しかし、厚生労働省が2018年に発表したガイドラインにより、2020年から正社員と非正規雇用労働者との間の不合理な待遇差が禁止され、前述のような課題が解消されることが期待されています。

つまり、同じ労働量の労働と、同じ成績を出していさえすれば、正社員と同等の待遇を受けることができるのです。
今後、派遣社員に対する不条理な給与や待遇が改善され、たくさんの人にとって働きやすい職場になるよう、こうした考えが浸透すればいいですね。
▼同一労働同一賃金に関する詳細はこちら↓

【まとめ】
ここまで、派遣に関する特徴やメリットなどを説明いたしました。
派遣と言っても、たくさんの働き方があり、それは職種や雇用形態に応じて様々であることがお分かりいただけたかと思います。
従来は給与や待遇面で正社員におとると思われていた派遣ですが、同一労働同一賃金の概念が浸透すれば風当たりが変わるかもしれません。
ご自身のライフスタイルやプライベートとのバランスに合わせて、派遣で自分らしい働き方を実現されてみてはいかがでしょうか。