2021.11.08
【派遣会社とは?】派遣社員としての働き方や派遣会社の選び方を解説!
<はじめに>
少子高齢化やコロナ禍での入国規制を受け、現代では企業の労働力の確保が年々難しくなっています。
このような環境下において、人手不足の解決策として脚光を浴びているサービスが人材派遣です。
そこで当記事では、派遣の種類から、派遣会社を利用する際の利点と留意点、利用までの具体的な流れを丁寧に解説します。
<派遣とは何か>
まずこの章では、派遣会社の役割と派遣の種類についてご説明します。
・派遣会社の役割
派遣会社とは、自社で登録している社員を、新たな人材を求める会社に派遣する企業です。
入社後の業務の指示はクライアント企業が行うものの、あくまで派遣社員は派遣会社と雇用契約を結びます。
・派遣の種類
派遣には大きく3つの形態が存在します。
①一般派遣
一般派遣は、企業が求める人材を派遣会社の登録社員からマッチングする、最もポピュラーな派遣形態になります。
基本的に、クライアント企業が指定する就業条件に則って、派遣会社と派遣人材が雇用契約を結びます。
また、労働者派遣法に基づき、一般派遣の場合、派遣社員は同じ企業で3年を超えて就労することができません。
そのため、派遣業務の終了に伴い雇用契約は満了します。
この点から、「有期雇用派遣」とも呼ばれています。
②無期雇用派遣
無期雇用派遣は、派遣会社と派遣社員が無期限の雇用契約を結びます。
そのため、派遣社員は同一企業で3年以上の勤務を行うことが可能であり、この点で、一般派遣とは異なります。
また、あくまで派遣企業と派遣社員の間に雇用契約が結ばれているという点で、一般的な正社員とは異なります。
③紹介予定派遣
紹介予定派遣は、派遣先の企業での直接雇用を前提にした派遣形態なります。
クライアント企業は、およそ6か月で派遣人材の資質・能力・人柄を基に採用の可否を検討することができます。
その後、派遣期間が終了した後に、双方の意向を確認し合上で採用の是非を決定します。
クライアント企業による直接雇用が前提のため、紹介予定派遣でのみ履歴書や面接での選考が可能です。
<派遣会社を利用する際の利点>
この章では、派遣会社を利用する際のメリットについて大きく3点説明していきます。
・人件費の削減
一般的に、企業は正社員あるいは契約社員を採用し、長い期間で雇用します。
一方で、派遣採用は有期であることから、企業の繁忙期・閑散期に対応した流動的な採用が可能になります。
そのため、自社のスケジュールに対応して、社員を一定の期間に採用することができ、その他の採用形態に比べて、大幅に人件費を削減することができます。
また、派遣される人材は、派遣会社と保険契約を結んでいるため、諸経費の観点からもコストの削減が期待できます。
・ニーズに合った人材の確保
2点目のメリットが、企業のニーズに即した人材の確保が可能な点です。
人材派遣サービスでは、事前のヒアリングを通じて、クライアント企業の採用人物像を詳細に確認するため、他の採用形態に比べて短時間でニーズに合った即戦力を採用することができます。
また、登録社員には実務経験が豊富な人材が多いことから、育成期間の大幅な削減も期待できます。
・業務効率の向上
最後に、業務の効率化も派遣会社を活用する際の利点になります。
社内の業務には、マニュアルが準備された定型作業やルーティン作業が数多く存在します。
このような作業に、豊富な実務経験を有した派遣社員を活用することで、会社の中核事業により多くの人的リソースを割くことが可能になります。
これにより、社内の生産性が高まり、業務の効率化が大きく期待されます。
<派遣会社を利用する際の留意点>
前章に引き続き、ここでは派遣会社を利用する際の留意点について解説します。
・業務制約の確認
1点目の留意点が、派遣社員が担当できる業務範囲の確認です。
派遣社員の業務は、派遣契約書で定められた範囲でしか依頼することができません。そのため、例えば、契約外の出張を求めたり、規定外の部署の業務を任せることには契約違反に該当します。
したがって、派遣会社の利用に際しては、派遣社員の業務制約を正しく認識することが大切になります。
・カルチャーフィットへの支援
2点目の留意点が、派遣社員に対するカルチャーフィットへの支援です。
既存社員とは違い、派遣社員には派遣先の企業の文化や業務環境に順応するための時間が大変重要になります。
同様に、クライアント企業にとっても、カルチャーフィットの成功が派遣社員との円滑な業務の推進に不可欠です。
そのため、クライアント企業は派遣社員の順応を促すような職場環境の整備や、社員との徹底したコミュニケーションをはじめとするサポートを行うことで、派遣社員のカルチャーフィットを支えることが重要です。
<派遣会社を利用する流れ>
ここでは、派遣制度の特徴を踏まえて、派遣会社を利用する流れについて時系列にご説明します。
・募集条件の策定
派遣会社を利用することが決まった際に、最初にすることが募集条件の策定です。
ここでは、自社で採用したい人物像がどのようなものか、社内で具体的に検討を重ねていきます。
その際、検討する内容には以下のようなものがあります。
○募集したい職種
○対象年齢
○求めるスキル
○人材の定性面(人柄・雰囲気)
○給与
○就業期間
・派遣会社の選定
次に、派遣会社の選定を行います。
企業ごとに以下の要素を調べ、派遣会社をリストアップします。
○人材の豊富さ
○サービスの透明性
○契約価格の相場
○会社の知名度・評判
・派遣会社への問い合わせ
派遣会社のリストアップを終えた後は、各社への問い合わせを行います。
ここでは、実際に各社に契約条件を問い合わせ、相見積もりを行なった上で、依頼する派遣企業を決定します。
・ヒアリング
ここからは、依頼する派遣企業とのやりとりが始まります。
まずはヒアリングを通じて、あらかじめ検討した募集条件を派遣会社に伝えます。
その上で、事前に決めた給与や就業時間などの条件をベースに、派遣社員の契約条件をすり合わせます。
したがって、ヒアリングの段階までにおよそ明確な採用ペルソナを決定しておくことで、イメージにあった派遣人材のスムーズな採用が可能になります。
・マッチング
ヒアリングでの決定事項をもとに、派遣会社が紹介する候補者を決定し、クライアント企業とのマッチングを行います。
マッチングでは、派遣会社の担当者が候補者とともに会社を訪問し、会社の見学やスキルの確認を行います。
その後、双方の合意を経て、派遣契約の締結ヘと進みます。
・派遣契約の締結
ヒアリングとマッチングを踏まえて、派遣契約の締結に移ります。
契約後には、具体的な就業日を決定したのち、クライアント企業での就業が始まります。
この時、あらかじめ既存の社員に派遣人材の入社を周知し、社内環境を整えると派遣人材の入社がスムーズになります。
<さいごに>
人材派遣には就労期間や目的別に3つの形態が存在し、その利用あたっては、諸経費の削減・スキルの高い即戦略の確保・業務効率の向上のような利点があります。
特に、日本国内においては、今後も慢性的な人手不足が懸念されていますので、新たな戦力が必要になった場合に、求める人材のスムーズな採用ができるよう、事前に情報収集を行うことを強くお勧めします。
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