【はじめに】

みなさんは「IoT」をご存知でしょうか。
近年、ニュースや広告などでIoTについての話題が多くなっています。
IoTは”Internet of Things”の略称で、日本語では「モノのインターネット」と訳されますが、これだけを聞いて意味のわかる方々は少ないのでしょうか。
今回は近年話題のIoTについて、基本的な知識から将来性などについて解説いたします。
IoTについて学びたい方はぜひご参考になさってください。

【そもそもIoTとは】

そもそもIoTとは”Internet of Things”の略称で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。これはモノとモノがインターネットを介して通信することを意味します。従来モノは接続することなく、その役割を単体で全うしていました。しかし、近年では家電製品や電子機器、センサー機器などがネットワークを通じて相互に情報交換を行うことが期待されています。これらによって家電製品の使用に関する情報やセキュリティに関する情報の可視化、処理、変換などが実現し、より情報を活用しながら生活をすることができるようになります。

【活用事例】

ここからは活用事例についてのご紹介です。IoTで実現されることは以下の３つです。

①モノの状態を知ることが可能になる。
家庭内でわかりやすく例えるなら、家の鍵がしまっているかどうかを出先で確認するなどの事例があります。
従来は実際に自分が足を運んで確認する必要があることを遠隔で確認することができる点がIoTの画期的な点だと言えます。
また、工場ではセンサーを取り付けることでそのデータを可視化することができ、製造における不具合などを事前に防ぐことも期待されています。

②モノを遠隔で操作することが可能になる。
家の鍵のかけ忘れについての事例が前にありましたが、IoTで連携しているデバイスがあれば遠隔で家の鍵をかけることも可能です。
IoTでは、インターネットを経由して入手した情報をもとにアクションを決めることができ、家庭内でもそれは同様です。

③モノ同士のコミュニケーションが可能になる。
モノ同士がそれぞれの情報を交換し、「○○な場合は××」といったマニュアルから次のアクションを決めることができるようになります。
「それぞれの情報を可視化する→情報を活用して課題を解決する」という流れを、人間がいない場所でも実現できるのです。
これらは工場などで利用されており、主にセンサーが感知した内容をロボットに伝え、その情報を元にアクションを変えるなどの事例があります。

【5Gとの相性は？】

IoTを活用すれば、上記のような非常に高度なことができるようになりますが、一方でそれらをうまく活用するにも知識やリテラシーが必要です。
近年普及し始めている5Gを活用すれば、より情報のやりとりや活用までのスピードが早くなり、ユーザーにとってストレスのない生活サービスが実現します。
そもそも、「5Gとは第5世代移動通信システム」を指す言葉で、高速で低遅延の通信規格でありつつも、多数の接続をしても通信が弱くならない点が特徴です。

これらの特徴から、家庭内はもちろん、工場などの多数の機器を扱う場所でもシームレスな通信が可能となり、機械の稼働状況や故障の検知などを遠隔で確認することができ、人員の最適化などに役立つことが考えられます。
また、商業施設などでは建物内の空き状況などを可視化し、様々な場所へ利用者を案内することも可能になります。
その他にも、交通情報などもリアルタイムで把握することも可能になります。車の渋滞情報や電車の遅延に関する情報もスマホ一台で確認することができ、普段の生活レベルでも恩恵を受けることができるでしょう。

こうしたように、家庭内にとどまらず工場や商業施設などの情報を可視化、情報をもとに修正することが5Gによって実現することができます。

【IoTの将来性は？】

このように、IoTの将来性は計り知れません。
最近はスマートシティという言葉があるように、街全体がインターネットでつながり、市民へより良いサービスを提供するべく自治体や企業が準備を始めています。
これらは上記で説明したような、普段の生活を豊かにするだけでなく、災害時にも役立つと考えられています。
災害時は避難所の空き状況や食料の調達に関わる情報など、生きるために必要なモノが増えることが予想されます。

従来は通信過多によって情報を得ることが難しくなるという課題がありましたが、それらは5GやIoTの連携がもたらす情報によって解決されると考えられています。
普段の生活レベルでも恩恵を受けることはもちろん、災害時や非常時にも役立つことを考えれば、IoTは非常に将来性の高い分野だと言えるでしょう。

【さいごに】

さて、ここまでIoTに関する知識から将来性に関する説明をさせていただきました。
全てデータで管理されることについて抵抗を感じる方も多いかとは思いますが、これらがなければ起こる損害を考えると、非常に魅力的な技術であることも間違いありません。
今後家庭内や職場の中で導入されるIoTの技術がどのような変化を我々にもたらすのか、これからも注目です。

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