2024.07.08
キャリアチェンジしたいならデメリットも確認しよう。おすすめは製造業
キャリアチェンジをするにはベストなタイミングがあると言われているのをご存知でしょうか? この記事ではキャリアチェンジに適した時期やメリット・デメリットのほか、キャリアチェンジを成功させるために抑えたいポイントについても解説します。
キャリアチェンジしたい!ベストタイミングはいつ?
日々働くなかで「キャリアチェンジしたいな」と思う場面があると思います。
ここでは仕事をやめたいと思う理由や転職活動を行うのに適したタイミングについて紹介するので参考にしてみてください。
離職者に聞く仕事を辞めた理由とは?
退職や転職を検討するなかで「七五三現象」という言葉を耳にしたことがある人は多いかもしれません。これは新卒で就職をした人の離職率を学歴別で表したもので、中学卒の7割、高校卒の5割、大学卒の3割が3年以内に離職するという傾向を指しています。
厚生労働省の調査によると、労働者が自己都合により仕事を離職した理由として最も多かったのは「賃金以外での労働条件が悪かった」という内容でした。その他の離職理由については次のとおりです。
【離職理由ランキング】
1位 労働条件(賃金以外)が悪かった
2位 満足のいく仕事内容ではなかった
3位 賃金が低かった
4位 会社の将来に不安を感じた
5位 能力・実績が正当に評価されなかった
就職するにあたっては事前に就職希望先の仕事内容や待遇面について理解を深めるものですが、実際のところは働いてみないとわからないことが多いです。
現在の労働環境が劣悪だったり、思い描いていた仕事内容とかけ離れていたりする場合は転職を視野に入れて良いかもしれません。
キャリアチェンジのベストタイミングは?
キャリアチェンジとは、まったく未経験の業界や職種への転職を行うことです。キャリアチェンジをするにあたってのベストタイミングとはいつなのでしょうか。
一般的に、社会人経験が3年未満で転職する場合は「第二新卒」に分類されます。若さと伸びしろへの期待から第二新卒を歓迎する会社は多いため、自身が第二新卒に当てはまる場合はキャリアチェンジを検討して良いでしょう。
ただし、入社後から1年に満たないうちの転職では、採用の段階で「この人は忍耐力がないのだな」とふるいにかけられる恐れがあります。そのため、キャリアチェンジを行うのであれば一定のビジネスマナーを身につけつつも、第二新卒としてのポテンシャルをアピールできる入社3年前後のタイミングがおすすめです。
30代以降の転職の場合、企業側が中途採用者に対してこれまでの実績やスキルを求める傾向が強いため、キャリアチェンジが難しくなります。しかし製造業のように、なかには30代以降のキャリアチェンジを歓迎する業種もありますので、詳しく後述します。
キャリアチェンジすることのメリット
キャリアチェンジをすることのメリットとしては、これまでの仕事で実現できなかった部分を叶えられる点が挙げられます。たとえば待遇面への不満から離職した場合、キャリアチェンジで納得行く条件の業種や職場を選べばその問題を解消できるわけです。
また、これまで興味があった業界に転職できることで仕事へのモチベーションがアップすることもメリットと言えるでしょう。実際に働いてみてその業務への適正があれば、即戦力になることも夢ではありません。
キャリアチェンジすることのデメリット
キャリアチェンジすることのデメリットとしては、これまでの経験や習得したスキルが全く活かせない可能性が高い点が挙げられます。今までとガラリと異なる世界へ飛び込むことになるため、実際に働いてみて業務への適性がないとわかるケースもありますし、能力がないことではじめのうちは給料が低く、これまでよりも収入が下がる場合が多いです。
キャリアチェンジを成功させるためのポイント
いざキャリアチェンジをしてみて、「思い描いていたイメージと違った」と後悔しないためにはどんなことが大切なのでしょうか。また、希望の業種や会社に採用されるためには何をしたらよいのでしょうか。
ここではキャリアチェンジを成功させるためのポイントを解説します。
キャリアチェンジの理由や働く目的を明確にする
キャリアチェンジと似たものに「キャリアアップ」があります。キャリアアップとは、すでに経験のある業界・職種でより高みを目指すための昇進や昇格、転職を指します。
一方、前述のとおりキャリアチェンジでは未経験の業界や職種への転職を行うため、これまで培ってきたスキルはほとんど意味を成さなくなります。現在の職場で多少良いポジションに就けているとしても、キャリアチェンジ後の職場では全くの新人扱いとなり下積みからスタートしなければなりません。
キャリアチェンジを成功させるためには、転職後は全くの新人扱いになることを覚悟し、多少収入が落ちても良いと思えるだけの要素がある業種や職場を選びましょう。「仕事を通じて身につけたいスキルを獲得できる」「今の仕事よりもやりがいがある」などと、未知の世界へと飛び込む理由や働く目的をはっきりさせておけば、転職後も納得して働くことができます。
希望の業界、会社についての下調べは入念に
キャリアチェンジでは全く知らない業界へ飛び込むことになります。だからといって予備知識ゼロのままで採用試験や面接に挑むことは危険です。あまりに無知すぎると、採用担当者などに「この人はやる気がないのだな」「本当にうちの会社で働きたいのかな」などとマイナスイメージを持たれてしまうからです。
対策としては、キャリアチェンジ希望者を対象にしたセミナーや、異業種間での勉強会・交流会など出席し、その業界や職種について理解を深めることをおすすめします。採用のためにはどんなスキルを取得すれば有利なのか、どんな経験がアピール材料になるのかなど、あらかじめ知識を持っておくことで転職をスムーズに進めることができます。
もちろん、希望する会社についての下調べも入念に行ってください。商材やサービスなどの情報を調べておけば、面接など直接採用担当者とコミュニケーションする場面で入社に対する熱意を伝えることが出来るでしょう。
キャリアチェンジには製造業がおすすめ!
さきほど軽く触れましたが、業種によっては比較的キャリアチェンジしやすいとされるものがあります。そのうちのひとつが製造業です。ここではなぜ製造業がキャリアチェンジにおすすめなのか、その理由について紹介します。
マニュアルがしっかりしていてすぐに業務に慣れる
ものづくりに携わる製造業では工場で働くことがほとんど。現代の工場では生産工程の自動化が進んでいることに加え、製品の質ごとのクオリティの差を産まないためにマニュアルが徹底されています。
そのため、未経験からのスタートでもマニュアルを理解することですぐに業務に慣れることができるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
積極的な中途採用をおこなっている工場も多く、自身の他にも未経験の新人がいれば心強いかもしれません。
人手不足で30〜40代でも受け入れられやすい
製造業の現場の多くは慢性的な人手不足にさらされており、積極的な求人を行っています。さらに、どの工場でも安定的な運営のために幅広い年代の人材を採用する傾向があることから、30〜40代のキャリアチェンジ先として人気があります。
高収入が狙える可能性も
どの業種でも言えることですが、キャリアチェンジの場合、働き始めはどうしても賃金が安く設定されてしまいがちです。
しかし、入社先の工場が忙しければ残業や休日出勤などで収入を増やすことが出来る可能性があります。各種手当が充実している工場をキャリアチェンジ先に選べば、想定していた給料を上回る金額を稼ぐことができるでしょう。
まとめ
今回はキャリアチェンジをしたいと考える方に向け、ベストなタイミングやメリット・デメリットについて解説しました。
一般的にキャリアチェンジがおすすめな時期は第二新卒の頃と言われていますが、製造業など業種によっては30〜40代の採用を積極的に行っている会社もあります。
キャリアチェンジを成功させるためにはまず、どうして自分が転職をしたいのかという理由や働く目的をはっきりさせることが重要です。