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【後編|まとめて確認!】履歴書の書き方〜志望動機・自己PR編〜

【はじめに】
皆さんは就職やご転職を何度ご経験されていますでしょうか。また、その際に履歴書の書き方に迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。履歴書は自分の経歴を、希望の就業先に知ってもらうためだけでなく、自分の志望動機や意思を伝えるためのものでもあります。
今回は「履歴書の書き方」シリーズ後編ということで、履歴書における特技や志望動機などの項目についてご紹介をいたします。

就職活動の際に、面接や試験などの準備をしたにもかかわらず、「履歴書の書き方に不備があったために面接に進むことができなかった」という方を散見します。どんなにいい準備をしていても、このような機会を失ってしまってはもったいないですよね。こうしたことから、履歴書は就職活動の第一歩として重要な役割を果たしていることがわかります。
書き方がわからない部分のみを見ていただいても構いませんので、この際にぜひ参考にしていただけますと幸いです。
※また、前編にて「写真、学歴・職歴、免許資格」についてご紹介をしております。そちらも併せて転職活動にお役立てください。

⑴志望動機
履歴書で記載をする志望動機はエントリーシートや各社が求めるフォーマットとは別に、簡潔に書く内容です。ここでの内容が面接などで触れられる場合もありますので、重要な項目だと考えてください。履歴書の志望動機において大切なポイントは以下の3つです。

◎文章は結論ファーストで簡潔に記載をすること
とにかく、まずは結論から記載をしましょう。履歴書の志望動機記入欄は非常に文字数が少なく、簡潔に書く必要があります。日本語の構造上、「◯◯◯◯なため、××××です。」といったように、まずは理由から入る文章が多くなりがちです。上記のような文章の場合、「××××です。◯◯◯◯なためです。」のように、2つの文章に分けて記載しても問題はありませんので、まずは結論から書くことを意識しましょう。そして、適切な文字数はおよそ200字〜300文字と言われています。大幅な文字数オーバーや極端に短い文章は避け、しっかりと伝えたい項目を簡潔に書くことができるよう、まずは箇条書きから始めてみるのも良いかもしれません。

◎抽象的な表現はなるべく避けること
履歴書で志望動機を記入する際は、抽象的な表現は記載しないように意識しましょう。志望動機の冒頭で記載する分には問題ありませんが、抽象的な表現だけでは、あまり考えが伝わりにくいためです。もちろん、抽象的な表現にはメリットもあります。一つの言葉で様々なニュアンスを与えることができるということです。しかし、それは同時に「何がいいたいのかわからない」という状態を引き起こしかねません。また、抽象的な表現ばかりでは「就業先で活躍する具体的なイメージが沸かない」という印象も与えてしまう可能性があります。「御社の企業理念に共感しました」や「御社のサービスは今後社会に必要だと感じ、志望しました」などの動機では、入社後に働く様子が想像できません。「自分が入社したらどのようなことをしたいのか」という軸の記述をすることで、具体的な働きぶりや入社後にどのような利益をもたらすか、などのイメージを与えることができます。

◎企業の求める人材像と理解した内容を記載すること
企業が求める人材像と全く異なる内容を書いてしまっては、採用する意味がなくなってしまいます。業界研究や企業研究は大切な準備の一つです。同じ業界に転職するのであれば、その業界での経験や知識を盛り込み、違う業界を志望するのであれば、知り合いに話を聞きにいくのも良いでしょう。
企業分析については、自分で調べるだけでなく、実際に社員から話を聞くこともおすすめをします。これは履歴書を書く以前に自分との相性を確かめることもできるため、様々な意味で有力な手段です。まずは企業が何を目指しているのか、その目標を達成するためにどのような人材を欲しているのか、などを自分なりに考え、企業の理想の人材像に自分を重ねましょう。

上記の3点を踏まえて、志望動機の具体例を記載しましたので、ぜひご参照ください。

Ex.) 希望の就業先が人材紹介会社のパターン
私が貴社を志望した理由は、自分の目指す人材業界のあり方に最も近いサービスや精神が貴社にあると感じたためです。私は求職者目線の転職活動支援を行いたいと考え、新卒から人材紹介の業界に入社しました。しかし入社後、自社や同業他社の求職者対応を見ていて、就業が難しい求職者に対して包括的な対応や提案ができていない現状を業界全体の課題に感じておりました。そのように感じていた中、貴社の社員様とお話しをした際に、求職者に対するフォローの幅が広く、就業先の紹介だけでなく就職するための支援を積極的に行っていると感じました。私は貴社にて、より求職者目線の就労支援活動ができると考え、この度志望させていただきました。(298文字)

⑵自己PR
こちらも履歴書に記載する自己PRは採用の重要な参考材料になります。志望動機と同様の部分はありますが、こちらも重要なポイントは3つございます。

◎とにかく簡潔に記載をすること!
こちらは履歴書同様、必ず簡潔に書くように意識をしましょう。自己PRも短い欄の中に書き切らなければいけません。この中に、下で解説をする「自分が得意としていることが仕事に活かせるものであること」「自分の過去の経験が転職先においての再現性を持たせること」の2つを盛り込めるよう、一つ一つの文章も簡潔にしましょう。

◎自分が得意としていることが仕事に活かせるものであること
とにかく自己PRに必要なのは、『企業が求めている能力を求職者が訴求できているかどうか』ということです。採用する企業側は求職者の良いところを見つけようとしています。求職者の長所が企業には足りていない求められている能力につながれば、採用することで補いたいと感じます。逆に企業の強みと求職者の長所が重なっていても、求められている能力であれば採用に大きく影響します。
まずは企業が求めている人材像を自分なりに構築し、そこにあった自分の長所を見つけましょう。

◎自分の過去の経験が転職先においての再現性を持たせること
過去のエピソードを聞いて、採用担当が最も耳を傾けるポイントは「過去の経験や実績が、採用後に再現性があるかどうか」というポイントです。
どんなに大きな実績があったとしても、それは業界や企業の追い風によって実現されたものかもしれません。大切なのは結果はもちろん、その結果を導き出したプロセスでもあります。そのプロセスが希望の就業先でも再現でき、尚且つ結果に繋がるのか、考えてみることから始めましょう。

Ex.) 希望の就業先が人材紹介会社のパターン
自分の強みは相手の目線に立ってものごとを考えることができる点です。前職の人材紹介会社にて求職者面談から企業へ紹介するワンステップの業務を行い、実績として今まで就労ができていなかった求職者を3年間で約100人紹介することを達成しました。業務の中で、学歴やスキル面から就労ができていなかった求職者のご相談を受ける際、求職者目線に立つことを意識しました。求職者目線に立ち、求職者が持っている能力や得意なことや改善できるポイントを言語化し、モチベーション管理や、時には求職者のことを考え、妥協が必要なことも正直に伝えました。同時に、紹介先の企業の目線にも立ち、どのような能力や人材が求められているのかを分析し、求職者に伝えることもした結果、上記の結果がついてきたのだと考えます。

【さいごに】
今回は履歴書の書き方(志望動機・自己PR編)についてご紹介をいたしました。履歴書は転職や仕事探しの度に必要になるものですので、今まで書き方に悩まれた方も多かったのではないでしょうか。
これからは副業や兼業も増え、ますます志望動機や自己PRをする機会が増えるかと思いますので、履歴書だけでなく様々な場面で参考にしていただけますと幸いです。
ここまで記事をご覧いただきまして、ありがとうございました。

▼【前編】履歴書の書き方(写真・学歴職歴・免許資格編)についてはこちら